緑内障

緑内障とは

目でとらえた情報を脳に伝える「視神経」に進行性の障害がおこることにより、視野が徐々に狭くなる病気です。治療が遅れると失明するおそれがあります。

症状

視野が少しずつ狭くなっていきます。通常それ以外に痛み等の症状はなく進行はとてもゆっくりであるため、なかなか自覚することができません。近年の調査で40歳以上の日本人の約5%は緑内障であると推定されていますが、そのうち80%以上の人は緑内障であることに気がついていません。自覚のない方であっても人間ドックや眼科受診により緑内障検査を受けることをおすすめいたします。

緑内障の進行

見え方の変化

治療方法

一度障害を受けた視神経は元に戻りません。緑内障の治療の目標は、視神経の障害の進行を食い止めることです。
そのためには眼圧を下げる治療が基本になります。

点眼薬による治療

房水の産生を抑制する効果のある薬や房水の排出を促す薬を点眼することで、眼圧を下げます。もともと眼圧の高くないタイプの緑内障(正常眼圧緑内障)であっても、眼圧を下げることで進行を抑えることができます。

レーザー治療

眼内の組織にレーザーを照射することで房水の流出を促進する治療、なかでも副作用の少ない最新の「SLT」を当院では採用しています。

手術療法

大きく分けて房水の排出路を再建する「線維柱体切開術」と、排出路を新たにつくる「線維柱体切除術」があり、病態や病期に応じて選択します。

白内障手術

発作を起こすようなタイプの緑内障(閉塞隅角緑内障)では、白内障手術を行うことが緑内障の根本的な治療になります。