眼瞼けいれん

眼瞼けいれんとは

まぶたの筋肉が自分の意思とは関係なく収縮することにより、目を開けにくくなる病気です。

症状

初期症状として「まぶしい感じがする」や「乾いてショボショボする」などの症状があり、ドライアイと間違えられることがあります。進行すると目を開けていることが困難となり、歩いている時に電柱や障害物にぶつかったり、自動車の運転ができなくなったりします。指をつかって目を開けなければならなくなる場合もあります。

原因

眼瞼けいれんの原因は完全には解明されていませんが、脳の一部の働きの異常が原因であることがわかってきています。また精神安定剤や睡眠導入剤の副作用として現われることがよくあります。

治療方法

眼瞼けいれんの最も有効で確実な治療法はボトックス注射(ボツリヌストキシン療法)です。ボトックスを目の周りの皮下に注射し筋肉の過度の緊張を緩めることにより、目を開けやすくすることができます。効果には個人差がありますが、80%以上の人に有効で、約3ヶ月程度効果が持続します。ボトックス注射には重大な副作用がほとんどありません。
重症の場合には、手術を行うこともあります。
精神安定剤の副作用としての眼瞼けいれんの場合には、安定剤の減量や中止で改善する場合があります。